2009年7月16日

不景気の怖さ

昨年9月のリーマンショック以来、倒産の噂や、仕事がない(=少ない)という話が減ることはない。
ただ、それよりも重大なのは、個人のお金の使い方が変化していることではないだろうか。
つまり、「お金がないわけではないのに、なんとなくお金を使わなくなっている」という現実だ。お金を使うノリが出てこないのだ。もっとも、実際にお金がなくてお金を使わない人も少なからずいるだろう。しかし、ムード的にお金を使わない人の増加=これが、実はかなり深刻な問題だと私は思う。
実際、私自身も遊びに行く回数、外食の回数が確実に減った。衝動買いもしなくなった。お金がないというよりも、お金をできるだけとっておいたほうがいい、つまり使わない方がいいような気がするからだ。その明確な根拠はないにも関わらず・・・・。
世界の動きとしても、カジノは軒並みダウンだそうで、世界のお金持ちたちも同様にお金を使わなくなっているのだろう。先日軽井沢に行ってきたが、避暑のハイシーズンなのに、道を歩く人の数は例年より少なく、混雑しているのはアウトレットモールとその周辺の公園だけだった。
本当にお金のない人は、当然お金を使わない。
多少のお金のある人は、なんとなく今のところはお金を使わない。
たっぷりお金のある人は、今後のためにお金をとっておこうと思って使わない。
だから、誰もお金を使わないのだ。
この空気が、実は大変なことだ。誰もお金を使わないから、経済が動かなくなり、皆で共倒れになってしまう。。。