2009年8月21日

思い出マーケティング

私が愛読しているメルマガで興味深かったことが書かれていた。
「生活環境ががらりと変わる瞬間(ライフステージの変化)を捉えてブランドの露出を試みること」は、消費者のこころにブランドを印象深く刻む方法だというのだ。
ライフステージの変化というと、進学や就職、一人暮らしのスタートや結婚、女性なら出産などなどさまざまなタイミングがある。団塊世代の退職なども、まさに大変化だ。
私自身で振り返ってみると、自宅で家族とともに暮らしていたところから一人暮らしに変わったタイミングや、結婚などは大きな変化に当たるのかもしれない。その時にそろえた家具や電化製品などは今も鮮明に思い出すことができる。
この「思い出す」気持ち=なつかしむ気持ち、というのが、人のこころを動かすのだろうと私は思う。
最近私は食べものにまつわる仕事が多いが、たとえば印象深い思い出とセットになる味、においは、誰にもあるに違いない。
50代の人がクジラを食べたがるのも、その昔学校給食でよく食べた時の楽しかった時間を呼び起こすのかもしれない。

私はこのメルマガを読んで、これから手がける仕事で、ある程度年齢を重ねた対象に対しての「思い出」を切り口にしたマーケティング展開を考えていきたいと思った。