2009年11月20日

人生相談

元来のお節介な性格のせいか、「カウンセリングとか人生相談みたいなことを仕事にする予定はないのか?」と聞かれることが少なくない。
なぜか私は、人の相談ごとにのる機会が多い。それが仕事であったり、働き方に関連することであったり、生き方であったり、恋愛話だったり・・・。
そんなとき、私は特に何かをアドバイスする、というわけではない。大体、相談する本人自体がコトの本質を見失っていたりすることが多く、それを、話しながら結果的に私が紐といて整理するうちに、解決策が見えてくるのだ。
これは、私が今までコミュニケーション活動をプロデュースするうえで行ってきたことと同じ作業である。クライアント企業の不満や夢など、さまざまな話を聞きながら、現状の問題を発見し、そのための解決策を見つける作業だ。企業がその問題を解決するための魔法の杖や薬があるわけではなく、そのクライアント企業ならではの方策を見つけていかなくてはならない。
個人的な人生相談や働き方相談も同じような気がする。そういう相談をされた時に、私は、相談してくる人自体の価値化に屋感が合え方に寄り添うことを心がけている。特に女性の場合は、男性のように幼いころから「大人になったら働いて家族を養うもの」として育つわけではないので、人生の選択肢の幅がとても広い。例えば、「働くこと」ひとつでも、意識しているかどうかは別にして、自ら選択して選んだ結果だ。「働かない女性」という生き方も、社会では認められているわけだから。その選択肢をどのように選ぶかは、その人によって千差万別なわけで、誰にでも共通する答えなど、ありえないのだ。その人ならではの答えが必ずあるはずだ。
けれども私自身は、カウンセリングの勉強もコーチングの勉強もきちんとしたことがないし、現実的にはあくまでも友人・知人として相談を受けるだけだし、私自身もそれは厭うものでもない。
でも、もしそういうことを仕事にすると考えると、これはかなり「怪しい」きがするがどうだろう? 占いならともかく、もしも私自身が相談する立場だとしたら、そういうことを商売にするような人に相談などするだろうか?と考えてしまうのである。
とは言うものの、私に相談する人が、それによって明るくなり、結果喜んでくれるのであれば、私自身もハッピーだ。私と話をすると元気が出る、と言ってくれる人も少なくない。そんな嬉しい言葉をもらうと、私はもっと元気になり、それが私自身の仕事への活力にもなる。