2010年12月30日

2010年が暮れようとしている。
このブログも、2010年最後のアップになる。
今の受験生は、年末年始も関係なく、毎日予備校に通っているようだ。受験生を抱える家族も年末年始関係なく、その支援体制に入る。一方で、今、卒業間近の大学生で就職が決まらないのが4割という。既に卒業していても親の保護のもとで自宅に暮らし、アルバイトで小遣い稼ぎをしている人も少なくない。そういう先行きが不安な世の中での受験体制は、本人も家族もしんどいことだろう。
今の社会、企業はとことん優秀な人を求めている。その優秀な人にどんどん仕事は集中し、忙しい人はどんどん忙しくなる。365日体制、24時間体制の仕事を求めたりする。
一方で、普通の人は仕事をみつけるのも一苦労だ。就職活動の厳しい競争を繰り返す中で精神的にボコボコにされて自信を失っていく。でも世の中の多くの人は、そういう普通の人だ。普通の若い人が普通に仕事を見つけられないような世の中というのは不幸なことだ。どんな人にでも、それぞれその人に合った仕事があって、それぞれが自立できる、しかも相互に思いやりが持てて助け合えるような心の余裕もある・・・そんな社会になればいいのにと思う。
ほんの一握りの優秀な人だけがまともな仕事にありつき、心身を壊すほど働かざるを得ないなど、幸せな社会であるわけがない。
2011年が、そういう幸せな社会に向かっていくためのステップになればと思う。