2011年8月15日

「がんばろう、日本」は継続中

今年は、いろいろな業界で震災や原発事故のさまざまな影響が出ている。
私も関わっていた水産関係の実用書は、東北から東関東の取材先が被災したことや、復興途上であることをふまえ、当初予定だった発行時期を延期することになった。
水産関係の皆さんとお話をすると、当然ながら、震災の影響は地域によって違いがある。沖縄の水産加工会社さんは、震災が書籍の発売時期に影響することを知って、あらためて、震災の大きさを再認識したとおっしゃった。
けれども、その沖縄の水産加工業者さんは、別の形で被害を受けておられた。
それは、震災以降、沖縄への修学旅行が軒並みキャンセルとなったこと、沖縄を訪れる観光客数が激減したことで、沖縄土産や外食など、観光客に依存していた売上は少なくなかったため、その結果、例年の30%程度まで売上が落ち込んだとのことだった。
沖縄では、土産品販売業やホテル業などのように直接的被害を被った業種にとどまらず、東北向けの菊を栽培していた農家なども出荷の目処が立たないために、全て廃棄処分にせざるをえなくなる等、さまざまな分野で大きな影響があったそうで、自分たちも頑張らなくては!と思っているとのことだった。
最近は、関東の海水浴客もだいぶ戻り、12日は海外旅行の出国ラッシュピークになるなど、少しづつ消費も戻りつつあるようだが、それでも被災地はもちろん、それ以外の地域も、いろいろな影響があったのは間違いない。
震災から5カ月がたち、人の記憶や話題から少しづつ震災が薄れつつあるが、時がたったからこそ、ますます「がんばろう、日本」を心に刻みながら、私自身も頑張って行きたいと思う。