2014年11月10日

ケーキやごちそうがない、日常の1日の誕生日

誕生日というと、ケーキを囲んで、♪Happy Birthday to you♪と歌って、ごちそうを食べて・・・そういうイメージがあった。
そうやって過ごさないと、ちょっと幸せじゃないような、可哀想かなみたいな、そんなイメージを持っていたように思う。
子どものころからそうしてきたし、若いころには集まってワイワイしたし・・・。

今年の誕生日はそういう過ごし方はしなかったけれど、だからと言ってちょっと幸せじゃないようには感じなかった。自分が可哀想とも思わなかった。

我が家では、比較的記念日を大事にしてきた、と思う。
我が家は子どもがいないので夫婦二人だが、
どこで食事しようか? どうやって過ごそうか? 何がほしい?
・・・そんな相談をしながら、毎年その日の過ごし方を考えてきた。

そういえば最近の20代に、そういう過ごし方をするのはバブル世代だからだと言われたことがある。
今の若者は慎ましく、せいぜいケーキを買ってきて家で食べるくらいですよ、と。
彼個人の見解だったのか、世の中一般の20代がそうなのか、それはわからない。

さて、今年の我が家がそういう過ごし方をしなかったのは、バブルからの脱却で慎ましくしようと思ったからではない。
それには理由があった。

夫も私も、それぞれ自分のための予定が入っていたからだった。
それも、その日じゃないといけない予定だったのだ。
まあ夫の場合は、天気の関係で結果的にはその予定は急きょキャンセルになったのだが、私の方は天気は関係なく、その予定は「必」だった。
その結果、私にとっては誕生日でありながら、全く普段と変わらない日常の1日になった。

世の中のイメージ、周りの見方では、誕生煮にはケーキとご馳走という形なのかもしれない。
どこかそれにとらわれていて、それがないと幸せじゃないみたいに思いこんでいた節が、私自身にもあったかもしれない。

が、大事にしていた誕生日イベント以上の「必要」な予定、「やりたいこと」が入ること・・・これは悪くない気がする。
それは、自分の中で大事なことが一つ一つ増えていく証拠だと思うから。
大事なことが増えていくことは、これから充実した時間が増えてくことにつながるのではないかと思えるのだ。
たとえそれがやらねばならないことであったとしても。

来年の誕生日はどう過ごすかはわからない。
ケーキやご馳走はなかったけれど、こういう今年の誕生日のことを忘れないようにしようと思う。