2014年11月1日

夜型人間にとって、今の朝型勤務の流れは苦痛にはならないだろうか。

早起きが得意な人、朝は仕事の効率が上がる、という人が心底うらやましい。
私は典型的な夜型人間だからだ。

かつて会社員時代も、私は残業の多いほうだった。
夜になるとやる気がどんどん上がるし、頭が活性化していく。
午前中の仕事はどうもはっきりせず、夜に30分でできることが、午前中だと1時間半くらいかかるし、気分的にもノラない。
提案資料や段取りを考えるときも夜のほうがスピードアップするし、中身も濃いものになる。
残業代を払わなければならない企業としては、厄介なヤツだ。

でも、周りに聞くと朝のほうが業務効率がいいそうだ。
夜になると疲れてしまうし、惰性で仕事をするようになり、いいものができないという。

そんなことを言っていても年を取るとだんだん寝てられなくなるから・・・と笑われていた時期もあるが、私の場合はそんなことはなかった。
今だって寝ていてよければ昼過ぎまでいくらでも寝ていられる(苦笑)。

日本式の残業の弊害やワークライフバラスの観点から、今、少しづつ朝型へのシフトが進んでいる。
企業でも効率がアップするからと朝型勤務へのシフトが進んでいるようだ。

うらやましい。
できることなら夜はプライベートの時間に充てたいから、私もできれば朝型人間になりたい。

理想の形は、朝早くに起きて5時半くらいからメールをチェックする。
その後、ウォーキングと称した朝の散歩に出かけ、近隣の公園のラジオ体操に合流。帰宅してからシャワーを浴び、朝食。少々の家事を済ませたら仕事開始。
午後は打ち合わせ等の外出仕事を。

前々からこれをイメージするのだができない。

会社員のころは始業時間が決まっていたので、早起きができなかった私は、起きたらまず朝食を作り、食べ、片づけて出かけるのが精いっぱいだった。
出勤後、午前中はぼーっとしていて、午後からエンジンがかかる。
夕方近くになるとエンジン全開。残業時間に入ると頭が動き始めるのを感じる。
いろいろな仕事を次々とこなしていくのに楽しくさえなっていくのだ。

そうは言っても、午前中に大事な仕事を一切入れないなんてことはできないから、私だってたまには午前中にハードな仕事をすることだってある。
だから、朝起きられないのは甘えだという人もたくさんいる。
私も、そうかもしれないと思う。
でもそういう時は前日からかなりの気合をいれるし、終わった後の疲れも大変なものになるので、やはり、自分のペースには合っていないんだろうと思う。

私のような夜型人間は、世の中にはあまりいないのだろうか。
そういう人の中では、自分の所属する会社で朝型勤務が推進されて、ますます疲れてしまう人はいないだろうか。
結果的には仕事が非効率になっている人はいないだろうか。

朝型勤務は素晴らしいし、私もできればそうしたいとは思うけれど、それが苦痛な人もいるのではないか。
私は今サラリーマンではないから、無理にそういう流れに乗らなくてもいいけれど、自分が勤務する会社の流れが自分に合っていないとなると、本人にとってはきっと大きな苦痛に違いないと思う。

何かいいとなると、みんながそれがいいと言い出し、そっちの方向に向かう・・・
朝型勤務についてもどうもそういう感じがして、こういう流れに私は違和感を感じる。

今、会社を辞めて自由の身になった私は、朝起きるのが前よりもさらに遅くなってしまった。
目覚ましをかけても一度で起きられないからだ。下手すると二度寝してしまうことすらある。
やっと起きても、しばらくぼーっとしている。
朝食後もなかなかすぐには活動に入れず、コーヒーを飲みながらぼーっとしている。
一応9時には仕事を開始するが、メールチェックをしながらなんとなくフェイスブックを見たり、ネットを見たりしながらのウォーミングアップをしている。、
本当に仕事のエンジンがかかるのは、午後3時過ぎ。
でもその前やその頃に打ち合わせのアポが入ることが多く、結局自分が考える仕事にはなかなか手がつかないまま。
帰宅後、夕食を済ませ、片づけをしたり家族との話をしたりとだらだらゆっくり過ごす時間を経て、私は10時頃から再びエンジンがかかる。
ノッてくると、日付を超えてもこれが止められない。
そうして就寝時間が遅くなり、朝、起きられないという悪循環に入っていく。

翌朝、素敵な朝型生活に私はやはり入れない人間なのだと感じて、私自身が自己嫌悪に陥っていくのだ。