2014年12月4日

子どものいる世界

我が家には子どもがいないので、日々の暮らしで小さな子どもがいる状況というのがあまり想像ができない。

私の妹たちには子どもがいるし、夫の妹にも子どもがいて、その子どもたちが小さい頃から接してきているので、私が子どもを全然知らないというわけではない。
それでも、私は一般女性が妊娠・出産する時期もずっと会社員として働いてきたこともあり、我が家には子どもがいないので、そもそも子どもを目にする機会が極端に少ないと思う。
子どもは好きだし、苦手というわけではないのだが、暮らしの中にいる図はイメージができないのだ。

会社員を辞め、仕事も作業は自宅をベースにするようになってから、私は子どもを目にすることが増えた。
それは、昼間前後に近所を歩くようになったからだ。
子どもを連れたママが比較的多い時間だ。

先日、昼間に最寄駅から電車に乗ろうとしたら、子どもを連れた知り合い(女性)に会った。
会ったのは3年ぶり。
その頃彼女は子どもを産んだばかりだったが、その赤ちゃんだった子どもは、3歳になっていた。

一緒に電車に乗り、互いの近況を話していると、私ではなく自分と話してほしいと、子どもがママになった彼女に甘える。

彼女たち親子が数駅で先に電車を降りるその時、その3歳の子どもが

「バイバイ、お仕事がんばってね~。
ちゃんとしなきゃダメだよ~。」

と、私に大きな声で呼びかけた。

電車の中で、知らない人たちが一斉に笑った。
親子が電車を降りた後で、「かわいい子ね~」と声をかけあい、しばらく知らない人と電車の中で話をした。
子どもの何気ない一言が、電車の中の空気を一気に変えたのだ。

もちろん、子どもはかわいい時だけでなく、ぐずることもあるだろう。
しかし、こういうちょっとした一言で一気に周りを和ますような、こういう世界を私は今、あまり感じたことがない。
私にとって近しい子どもだった甥っ子姪っ子たちや、友人の子どもたちがどんどん大きくなり、私自身が子どもに接する時間が少なくなったということもある。
でもそれだけでなく、世の中の子どもが少なくなり、子どもを「見る機会がないから、そういう世界を感じることがないのだ。
しかも今、安全面もあって、普通に遊んでいる子どもの姿を目にしにくくなってきた。

近年の世知辛い世の中、ぎすぎすした空気、というのは、かわいい子どもたちを見る機会が減り、子どもの何気ない一言を聞く機会が減ってきたことも影響しているのかもしれない