2015年1月3日

一人ではできないときは、人に連れていってもらう

女優の田中裕子さんは、「写真撮影でポーズを決めるのが苦手だ。」そうだ。
今日の朝日新聞(別刷りbeテレビ番組表)のインタビュー記事に書かれていた。
女優さんらしからぬ言葉だが、一般人ともなればますますだ。

その田中裕子さんの自然体な演技、印象的な演技のもとになるのが、「連れていってもらう」ということに、私は興味を引かれた。

ドラマで演じるとき、自分一人では行けないところに共演者に連れていってもらう、というのだ。

「芝居をしている時、私の目に映るのは自分じゃなく、相手の役者さんですから。」
「私にとって、共演者がだれか、はとても重要なことなんです」



自分の足で立つ、
自立する、
自分の軸を持つ、
・・・そういうことの重要性や大事さを私はしばしば言ってきたけど、同じくらい大事なのが他との関係性。
相手によって気づかされれることの重要性を、私は最近しばしば感じている。
時には身をゆだねるくらいの緩さや柔軟性が大事だな、と。

すなわち、連れていってもらうこと。



自立しなくちゃ、自分でがんばらなくちゃ。
私自身がずっとそう思ってがんばってきたけれど、一人で頑張ることに限界を感じて来たのも事実。
私にとって孤独は困りものだ。

自立するというのは、私が私が・・・ではなく、たぶん相手を認めること、相手を受け入れること。
さらに、相手を応援することでもあるように思う。
わかっているはずなのに、時々私はそれをできなくなることがある。
そんなとき、自立してないなあと思うのだ。

私が私が・・・ではなく、連れていってもらう。そうありたいと思う。
そして、あなたを連れていきましょう、という存在でもありたいと思う。



さて、女優も田中裕子さんでさえ苦手なように、写真撮影が苦手な人は少なくない。
そんな方のために、いい顔撮影会を行います。

特徴は、撮影の数日前に私がお会いして、今までに嬉しかったこと、しんどかったこと、頑張ってきたこと、つまり今までの人生をお聞きすること。
撮影日には、さらに詳しくお聞きし、その方らしい「いい顔」の瞬間にお連れしましょう。
夢中でお話をお聞かせくださるときの人の顔って、とても自然体でいい顔です。

撮影するのは、数多くの百歳の顔を撮り続けてきた、小野さん。
写真集や写真展、雑誌などでも活躍するプロのカメランです。

1月31日(土)、百歳王写真館(東京・巣鴨)にて。
お問い合わせ、お申し込みは、こちら