2015年4月10日

ふだんなかなか考えないことを考えてみる

2013年12月に、「失敗しないエンディングノートの書き方」という本

を書いたことをきっかけに、
原則毎月第2水曜日にエンディングノート講座を開催している。 

私はエンディングノートの書き方について書いたり話したりしてはいるけれど、
正直言って、書かなきゃいけないとは、実は思っていない。
実際、「エンディングノート」という言葉を知っていても書いている人はわずか2%。
エンディングノートを見たことがある人ですら、現実はとても少ない。

ただ、どんな人でもエンディングノートを見てみると、
たぶんエンディングノートのイメージが変わるのではないだろうか。
私は、誰もがエンディングノートを書かなくてはいけないとは思わないけれど、
エンディングノートを見ること、エンディングノートにある項目を考えてみること、
エンディングノートにある項目について人と話してみることは
とても大事なことだと思っている。

エンディングノート講座というと、
その書き方を教えてくれる1回完結講座が一般的だ。
だけど私が開催している講座は少し違う。
エンディングノートを使って自分の生き方、家のこと、家族(親・子ども)のことなどをじっくり考えてみよう、という継続講座だ。
だから参加者の年代も30代からと幅広い。
いわば自分らしく生きることについて考えるための時間でもある。

普段なかなか考えないけど、生きていく上でいつか考えたいこと、
考えなくちゃいけないこと、考えた方がいいこと、などを考える。
エンディングノートを使って毎回いろんなテーマを設定し、
テーマによっては専門家をお招きして深掘りしていく。
しかもクローズな継続講座で超少人数で行っているため
裏事情や個人的な事情まで聴くこともできて、
講座ではあるけど茶話会的な雰囲気で行っている。

この講座は毎月第2水曜日、
去年の4月から開催してちょうど1年がたった。
今月は「宗教について~仏教が生きる上で果たす役割~」をテーマに
4月8日に開催した。

一般に日本人は一般に宗教に馴染みが薄い。
だけどお葬式になるとお経を聞く仏式が多い。

私の場合、子供の頃から家には神棚と仏壇があった。
仏教の幼稚園だったが宗教的な記憶はない。
中学高校はキリスト教(プロテスタント)だったが、
卒業したら宗教との関わりは、葬儀と法要でお経を聞くくらいになった。

今の日本では、仏教がお葬式のためのもののようにすら見えるので、
お坊さんを招いてお話を聞くことにした。

お話してくれたのは、浄土真宗の僧侶、浦上哲也さん
ワークショップ「死の体験旅行」のファシリテーターもされているお坊さんだ。

倶生山なごみ庵
http://753an.blog.so-net.ne.jp/


ワークショップ「死の体験旅行」紹介 読売新聞夕刊(3月19日)


偶然にも開催日はお釈迦様の誕生日だった。
浦上さんから、「だから仏教をテーマにしたのかと思いました。」と言われ、
主催者がそれを知らなかったくらい、恥ずかしながら私は仏教になじみが薄い。

そう言えば、先月はテーマが「供養」だったけど、
この日も3月11日。
偶然にも東日本大震災の日と重なり、日本中が被災者の供養を思う日になった。


ちなみに基本的にはクローズの継続講座ですが、
様子を見たいという声にお応えするため、体験参加も受付中。

今回体験参加した人からは、翌日こんな感想をいただきました。

 講師の浦上さんとも他の参加者の方ともざっくばらんに話ができ、
 また、私も皆さんのお話を素直に聞くことができ、本当に良い一時でした。
 心が最初から解けていく感じで非常に嬉しい時間を持つことができました。







 
 4月 8日 生きる上で仏教が果たす役割(お坊さんに話を聞く)
   終了

 5月18日 人生の地図を描く(マンダラエンディングノートを使って)
       体験参加募集中