2015年5月10日

シニアというと高齢者を指すけど、今の団塊世代は高齢者なんかじゃない

会社員でなくなってから、ビジネス以外のいろいろな活動に関わるようになった。
NPOアクティブ・シニア・クラブは、私が関わっている活動の一つだ。

「シニア」という言葉からは高齢者をイメージするけれど、
さて、高齢者とはいったい何歳くらいをイメージするだろうか?!
NPOアクティブ・シニア・クラブは、
団塊世代が会社定年後も楽しくアクティブに生きていくことを目指すNPO法人
として2007年に誕生した。
その当時、団塊世代は58~60歳だった。
今、団塊世代は66~68歳になる。

厚労省で言う高齢者は65歳以上なので、
たしかに今の団塊世代は高齢者になるのだが、
私の目から見てまったく高齢者という感じがしない。

私は団塊世代からは一回り下の世代ではあるが、
その趣旨に賛同するし、先輩諸氏がどう生きていくかを間近に見たくて
このNPOに入会し、今では理事を務めている。
メンバーは必ずしも団塊世代だけではなく、
団塊の動きに注目する私よりも若い世代の人たちも少なくない。

クラブでは、年金・雇用保険、医療保険、遺言・相続、介護・福祉、ライフプラン、
生きがい等々、よりよく生きる術を網羅して学ぶアクティブシニア講座や
面白そうなネタをテーマにしたオープン講座を開催するほか、
メンバーはいくつかの研修部会に分かれ、
情報交換したりさらに深掘りして学んだりしている。
メンバーがそれぞれの専門家としてほぼボランティアで教えるので、
他の民間講座に比べて圧倒的にリーズナブルでもある。

さて現在の団塊世代(男)は、
1日どうやって時間を潰せばいいか、わからない人が多いのだそうだ。

家にずっといると暗くなる。
旅行とかは一度行くと飽きる。
だから、そのためにも長く続く趣味を持つといい!と声高に言っているメンバーも、
このクラブに入った当時は、会社が自分の世界のすべてだったと言う。

一部上場企業に勤務する部長さんだった押野勉さん(65歳)は、
だんだんと定年が視野に入り、
会社関係の知り合いばかりでこれはまずいぞ!と思い始めたのだと言う。
でもどうやって自分の世界を広げたらいいかわからない。
そんな時に目についたのがこのNPOだったそうだ。
押野勉さん(65歳)
よりよく生きる術を網羅して学ぶアクティブシニア講座を学ぶことで何か新しい
世界とつながるのではないかと思い、この受講を申し込み、受講後は
メンバーになった。
そこで開催されたオープン講座でフェイスブックを知り、
その日からすぐに始めたことがきっかけで世界が爆発的に広がり始めたのだ。

フェイスブックをきっかけに次々とイベントに参加するうちに
3,000人以上になった友達は老若男女が入りまじる。
若い女性には「パパ」と呼ばれ、大人気だ。

同時に「昔からずっとやりたかった!」と思っていたけど仕事が忙しくてできなかった和太鼓のお稽古をスタートさせ、若者に交じって練習に熱中し、去年は海外遠征にまで出かけて行った。

元々の勤務先を卒業後の今は、第二、第三の職場へと移っている。

全国に飛び回る出張で大忙しだけど、
鉄道ファンの乗り鉄趣味も手伝い、仕事と一緒に楽しんでいる。

上野発、札幌行きの寝台特急北斗星、3月に廃止になると知ってすぐにチケットを入手し、廃止前の北斗星に乗った。
出張で出掛けても時間を見付けてはローカル線に乗っている。

最近、「撮り城」という趣味が加わったのだそうな。
日本に現存しているのは12城あるらしく、4月には現存城の弘前城へ行っていた。
これから2年で回る計画らしい。

仕事に、遊びに、と大忙しであちこちに飛び回っているので、捕まえるのも大変だ。
遊ぶために働くのをやめられないと笑う。

ちなみに愛妻を月に一度食事に連れて行き、
働いている間は一人旅OKを貰っていると言うので、気配りも抜群(笑)。


こういう人生の先輩を間近で見られるのは嬉しい。
その生き方そのものが、私にとってのベンチマークになる。
そういう先輩諸氏を見ながら、私は自分の10年後を考える。
60代になった時に私はどんなふうに暮らしていこうかなと思いを馳せるのである。







 6月10日 生きざまと顔の関係 自分の顔について考える。
       体験参加受付中


 5月18日 人生の地図を描く(マンダラエンディングノートを使って)
       入会は受付中ですが、体験参加は満員御礼となりました。