2016年5月28日

家族だから難しい・・・家族はつらいよ

高齢になった父が話す話題と言えば、

○○の調子が悪い、
どこの医者が○○と言った、
・・・・

それも毎回同じような話ばかり。
娘の私としては、正直なところ心の中では「またか」。
親身になって聞くこと、共感することが何よりも大事なことは百も承知だけど、
頭ではわかっていてもなかなか難しいのが現実です。

忙しいなか、来てるのに。
他の話題はないのかしら。
年をとればあちこちガタが来るんだから。
もう少しおもしろい話はないのかしら。
等々。

これが家族じゃなければ、そんな風にはあまり思わないだろうに、家族だとそう思ってしまうのです。

前はこんな話ばかりじゃなかったのに。
しっかりしてよ。

内心そう思うのですが、
それでもまた親が喜びそうな情報を一生懸命集めてきたり、
話してみたり。

私にとって大きな存在だったはずの親が小さくなってきました。
理屈では理解しているのですが、私の中ではかつての親との関係性の記憶が残っていて、今でも親に褒めてもらいたい〜みたいな厄介な気持ちも少し残っているのです。
だから親のために一生懸命やってやってやって、それなのに思うような反応が得られないと、勝手に不満に感じたり、自分がバカみたいに思えたり、親に文句を言ってみたり。

家族だから期待があるし、甘えもある。
だいたい親に良かれと思って言ったりやったりするのですが、
肝心の親は別にそんなことは望んでなどいない。
おそらく親の方も、娘なんだからこれくらいはわかってほしい、聞いてほしい、愚痴らせてくれ、という気持ちで話しているに違いないのです。
甘えがあるし、遠慮がない(偏ってる?)から、文句を言ってるうちに言わなくてもいいことまで口にしたり、喧嘩になってしまったりまでしてしまうこともあります。

私は、今までコミュニケーションやカウンセリングを勉強してきました。
その私自身が、家族のこととなるとなかなか学んできたことを生かしきれないのは実に残念な限りです。
でも、これが家族というもの。
近い関係性の難しさを感じます。

日常のことになると日々の繰り返し。
不満や愚痴は蓄積していくから、ブレーキが利かなくなっていくことも想像に難くありません。

だから介護というのは、地域やプロの力を借りるのがよいのですね。

家族のことは家族だけ、という形にすることで、澱んでドロドロしたものが見えないまま溜まっていって、勝手に増殖していくような気がします。
友だちやお節介なご近所さんや役所やプロなどなど、他の手を借りることは、そういう増殖へのブレーキに。
だって他の人の目があれば、そうそう喧嘩もできませんから。
不満やストレスの受け皿だけではありません。

とは言うものの、現実はなかなか厳しく、外の方のお世話になろうとすると父は強硬に拒否し続けています。
でもどんなに嫌がったとしても、その価値や意味を私が理解した上で、父の賛同を得る努力を続けることは、私たち家族にとって、そして父本人にとってもいいことに違いないのです。

2016年5月18日

トラベシアのエンディングノート講座

トラベシアのエンディングノート講座は、自分らしく生きることを考える講座。
それもエンディングノートを使って。

これから私はどうなっていくんだろう。
どうしたいんだろう。
老親が弱ってきて、家族のことをどう考えていこうか。

そんなことを、エンディングノートを使って考えていきます。
ちなみに、なぜエンディングノート講座を続けているのか、どういう気持ちで始めたのかについてはこちら




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《7月のエンディングノート講座》

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【テーマ】
 これからの生き方を考えるワークショップ
  「私の人生をふりかえる」~命が終わろうとする時~

【日 時】 
 7月14日(木)18:30~20:30

【場 所】
 麻布十番サロン

【宿題★ご参加にあたって考えてきてください】
 自分の人生に大きく影響を与えた人物5人を書きだしてくる。
 よくも悪くも自分の人生に大きく影響を与えた人物
 (生きている人、死んでいる人、偉人、アイドルなんでも可) 
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会員制の継続講座ですが、体験参加も受け付けています(初回参加に限る)。 
体験参加費;3,000円(消費税別)お申し込み、お問い合わせはこちらまで。

トラベシアのエンディングノート講座は、
原則毎月第2水曜日開催、会員制・月謝制の継続講座ですが、
体験参加も受付中です。

入会金 10,000円
月会費  6,000円
☆体験参加は、3,000円  (いずれも消費税は別途)

ご用意いただくもの
・お持ちのエンディングノート
・筆記用具

詳細お問い合わせや参加希望の方はこちら



トラベシアのエンディングノート講座の詳細はこちら

動画で講座の雰囲気をご紹介しています。→こちら

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以下は、終了しました。
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6月8日(水)18:30~20:30
 ライフプラン崩壊は突然に ~脳卒中経験者から直接聞く話から学ぶ~
 ※参加者が記事を書いてくれました。

5月18日(水)18:30~20:30
 生きがいとは何か?~アクティブシニアからの提案~

4月14日(木)18:30~20:30
 家族が生き切るのを見届ける ~「家で死にたい」と言われたら~

3月10日(木)18:30~20:30
 生まれるということ。死ぬということ。~科学的側面から見つめる~

2月9日(火)18:30~20:30
人の最後の最期 ~最後に守りたい尊厳とは何か~

1月13日(水)18:30~20:30
 家族信託~今だけでなく、これからもずっと円満家族でいるための契約になるか?!~

12月9日(水)18:30~20:30
 老後貧乏は避けられる~将来のお金について考える

11月12日(木)18:30~20:30
 心を整えるお墓磨き ~お墓参りから見える新しい自分~ 

10月14日(水)18:30~20:30
 私のルーツ、家族との関係 ~家系図を知ることで見えてくること~
 こちらで報告しています。

10月5日(月)18:30~20:30 ※台風により9月開催予定が延期。
  もしも今・・・?!
  命にかかわる医療について、もう一度考えてみる
  こちらが報告記事です。 



2016年5月6日

「ストック」から「フロー」へ …50代だからこそ、そうありたい

新入生、新入社員ので初々しい姿をしばしば目にしていた4月も終わり、
5月に入りました。

気持ちの良い風、きれいな緑・・・
暑くもなく寒くもなく、私にとっては大好きな季節です。

だけど、この季節は5月病が忍び寄る季節でもあるのですね。


5月病の季節

夢を抱いてスタートしたはずなのに。
頑張る気持ち満々のはずだったのに。

なんとなくやる気が出ない。
自分が何の役にも立たないことがやるせなくなる。
こんなはずじゃなかった。
もう辞めちゃいたい。

そんなところでしょうか。
5月病というのは。

先日ラジオを聞いていたら、
京都大学の地質学の先生のお話が流れていました。

そこで話していた言葉に驚きました。

5月病、ようこそ
スランプ、ようこそ!

えええ??

5月病はお疲れサイン

5月病というわけではありませんが、
私もしばしばスランプに落ちていきます。

そもそもスランプというのでは、
元々高いレベルにあるけどそのパフォーマンスを発揮できないことを言うから、
元々高いレベルにない人にはスランプなんてない!
などと言う考えもあるようですが、まあ、この際それは棚に上げて、
気持ちの問題と捉えれば、スランプは誰にも訪れること。

なんとなくやる気が出ない。
自分が何の役にも立たないことがやるせなくなる。
こんなはずじゃなかった。
もう辞めちゃいたい。

そんな気持ちになるのは珍しいことではありません。
しかも、そうなるとなかなかそこから抜け出すことができません。
できることなら、そんな気持ちにはなりたくない。

その先生によれば、
5月病やスランプになるというのは、疲れがたまってきたから。
5月病になったのは、「休みましょう!」のサインだ、と。

休めばいずれやりたくなる。元気になる。
人には必ずそういう力が備わっているから、ということでした。

本当かなあ。

ストックからフローへ。

現代人は、勉強し過ぎ、働き過ぎ。
どんどんため込み過ぎるからイッパイイッパイ。
だけど休めば勉強したくなる、働きたくなる。

先生のお話によれば、器がイッパイイッパイになっていると言うのです。
ため込むばかりでなくて、それをどう使うか、活用するかが大事だ、と。

例えば、勉強しようと思って本を買い込む。
なかなか読めないから積読(ツンドク※積んだまま、読まない状態)。
新たな知識が仕入れたくて別の本を買おうとしても、
そう言えば家に積んである本がある…
仮に買ったとしても、積んである本が先かなと思って、
結局新しい本が後回しになり、どちらに読まなくなってしまったり…、
なんて、もったいないことも。

ためているから入らない。
ためたものは活用する。アウトプットする。
そうするとスペースができて、また新たな知識が入っていく。
せっかく得た知識は活用しないと。
流していきましょう、と。

「ストック」ではなくて「フロー」なのだそうです。

インプットしたら、アウトプットして、アウトプットして・・・
そうすると空っぽになるから、また新たに仕入れる。仕入れたくなる。
そうすると循環する。
元々持っていた智恵と合わさって、大きな力になったり、
アウトプットすることで新しい力になったり・・・

これは、私にとって大変なるほど!なことでした。

流れている水はきれいだけど、
たまっている水はだんだん澱んでいくのと一緒ですね。

断捨離流行りの世の中で、なかなかモノを捨てられない私は、
断捨離の考え方はなかなか馴染みにくかったのですが、
捨てるんじゃなくて流していく。活かしていく。
今まで貯めたものを循環させていく。
・・・そう考えると合点がいきます。
そういうことか、と改めて思うわけです。

最近は皆さん本当によく勉強してらっしゃいます。
私も、かつては勉強するのが大嫌いだったのに、
意外に頑張って勉強しています(のつもり)。

それはもちろん素晴らしいことではあるはずなのですが、
いくら頑張って学んでも、
せっかく今まで頑張ってきても、
ため込んだものを活かさなければ、使わなければ、そのうち古びていくというもの。
どんどん流していきましょう、循環させていきましょう、ということなのですね。

学校や講座などに行かなくたって、
長く生きていればそれだけでいろいろ学んできたことが多いはずです。
たしかに私の世代は、とかくため込みがち。
5月病なんてもう忘れてしまったような世代であればあるほど、
肝に命じたいところです。

循環させて、
スペースが空いたところに新しいことを入れて行くことは、
人生経験が豊富であればあるほど、
自分の中で化学反応を起こせるのですから。

そのラジオとは、4/17(日)朝9時ころのFM大阪。
話を聞かせてくれたのは、京大の鎌田浩毅教授でした。

ちなみに鎌田先生は地質学者だそうで、
なんと!去年の秋には予言するかのような本↓


を出していた先生ですが、地質学者っぽくない本もたくさん書いています。


「想定外」を生きる 一生モノの超・自己啓発

京大・鎌田流 知的生産な生き方

京大・鎌田流 一生モノの人脈術 

座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

恥ずかしながら、読んだことがありませんでした。
参考にさせてもらおうと思います。



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100人いれば100通りの人生がある。
生きるってなんだろう?
生き方とは? 命の終わりとは?
2014年4月から毎月1回、そんなことをご一緒に考える講座を開催しています。

エンディングノートを使って、これからの生き方を考える
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トラベシアのエンディングノート講座 毎月若干名の体験参加受付中。




5月の開催(第26回)

 5月18日(水)18:30~20:30 麹町にて。

【 テーマ 】

 生きがいとは何か ~アクティブ・シニアからの提案 ~



6月の開催(第27回)

 6月8日(水)18:30~20:30 麻布十番にて。

【 テーマ 】

 ライフプラン崩壊は突然に ~脳卒中経験者から直接聞く話から学ぶ~(仮題)



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詳細はこちら
参加ご希望の方はこちらまで。
メールは info@travesia.biz まで。

「私がエンディングノートを使って講座をしているわけ」はこちら