2017年6月16日

憧れの野際陽子さんが亡くなりました

最初に知ったのは臨時ニュースの字幕

夜のNHK「ニュースウォッチナイン」。
普通に夜のニュース番組を見ていたら、突然ピポン、ピポン、… 臨時ニュースの音とともに現れた字幕のニュースが、
野際陽子さんの訃報。81歳。
ビックリしました。
 倉本聡脚本で話題の昼間のドラマ「やすらぎの郷」にも元気で出ていたじゃない?
鯉のあらいかなんかのペンネームで盗み聞きしたお話を書いていた役じゃなかったっけ・・・?
ドラマの中で、海の近くの芝生をジョギングしてたとお友達が教えてくれました。

憧れの存在

私にとっては大きなショックだったのですぐにFacebookに投稿したら、いろいろなコメントが届きました、
名優がまた一人旅立ってしまいましたね 
素敵な女優さんだったのに残念です 残念です。
知性的で女性らしくていたずらっぽくて。 おばさんにもおばあさんにもならずに成熟されていた。 憧れの人だったわ。
野際陽子さんは、私の好きな女優さんの一人でした。
コメントをもらって、私だけでなく、多くの人の憧れだったんだなあと気づきました。
彼女は結構女性に人気があったんですね。
そりゃあ人気でしょう?
だって、カッコよくて可愛くて頭がいいオトナ!なんですから。
しかも81歳ですよ~、あんな素敵な81歳だったら、年齢を重ねることが楽しみになるくらいです。
 男の人はあまりお好みじゃないのかしら。

あなたのいない世界は寂しい。

翌朝になって、公私ともに野際さんと親しかった黒柳徹子さんから、亡くなった野際陽子さんへのお手紙が発表されたとスマホが教えてくれました。 私は仕事に向かう電車の中でそれを知り、電車の中で読み進めたのですが、思わず涙が出てきてしまいました。
 黒柳さんの気持ちを思うと、たまらなくなったのです。
私は、あなたの感覚が、好きだったし、何より正直だった清らかなあなたが好きでした。
いつになったら、あなたが「やすらぎの郷」に沢山出ていらっしゃるかと、楽しみにしていました。
あなたが病気で、それどころではない、なんて知らなかったのよ。
そういえば「死」ぬときのことなんかも、呑気に話しあっていましたね。
野際さん、あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです。

すこーし、少しだけ。今の自分よりちょっと上に行けるよう

野際陽子さんは元々NHKのアナウンサーだったからでしょう。
今朝のNHKでは、野際陽子さんのインタビューの一幕が切り取られていました。
しょうがないんですよ、年をとっていくのは。
すこーし、少しだけ、今の自分よりもちょっと上に行けるよう、がんばろう、ってね。
アンチエイジングとかガタガタ言うことなく、かといて諦めるでもなく、きちんと背筋を伸ばして。
あー、本当に素敵な人だったんだなあと改めて思います。
私は、こういう人になりたい。。。
そう思って、黒柳さんの手紙についてSNSに書いたら、学生時代の友人でエッセイストの羽生さくるさんが言ってくれました。
悲しいね。
わたしたちもいつか、徹子さんのお手紙のような手紙を書くことになるだろうね。
でも、
最後にこんなふうに優しく温かに書けるならば、そこまでの日々、そう、きょうのいまから、お互い朗らかに温かく、まさしく清らかに思いあって生きていけるじゃない?
電車でわたしも涙したけど、なぜか力も湧いてきたよ。
ああ、本当にそうです。
羽生さくるさんは、心の声を言葉にするライティングコンサルタントでもあるから、こんな風に言えるんだなあ。
野際さんの旅立ちはとても悲しいことだけれど、でも私も最後に黒柳さんのようにこういうお手紙を書ける人でありたいし、 こういうお手紙を書いてもらう人でもありたいと、心から思いました。
そして友人が言うように、きょうの「今」から、朗らかに暖かく、清らかに思い合って生きたいものです。
悲しいけれど、力が湧いてきました。
今日もがんばろう。    




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